代謝性アルカローシスの代償|第110回医師国家試験G69

第110回医師国家試験 G69(2016年)

正答:h

問題

69 動脈血ガス分析room air の結果を示す。 pH PaCO2 PaO2 HCO3− Torr Torr mEq/L 7.48 52 72 37 単純性の酸塩基平衡障害として、最初の変化一次性変化と代償性変化2次性変化の組合せで正しいのはどれか。 一次性変化二次性変化

a.呼吸性アシドーシスなし

b.呼吸性アシドーシスあり

c.呼吸性アルカローシスなし

d.呼吸性アルカローシスあり

e.代謝性アシドーシスなし

f.代謝性アシドーシスあり

g.代謝性アルカローシスなし

h.代謝性アルカローシスあり

正答の理由

pH 7.48とHCO3− 37 mEq/Lの上昇から代謝性アルカローシスが一次性変化である。PaCO2 52 Torrの上昇は低換気による呼吸性代償に合う。概算の予測PaCO2は40+0.7×(37-24)=約49 Torr(通常±5 Torr)で、実測52 Torrはその範囲に入る。

各選択肢の検討

a.呼吸性アシドーシスなし:呼吸性アシドーシスではPaCO2上昇が一次変化となり、pHは低下する方向である。

b.呼吸性アシドーシスあり:呼吸性アシドーシスの代償は腎性HCO3−増加で、pHは酸性側となる。本例の主変化はアルカローシスである。

c.呼吸性アルカローシスなし:呼吸性アルカローシスではPaCO2低下が一次変化であり、本例のPaCO2は上昇している。

d.呼吸性アルカローシスあり:呼吸性アルカローシスであればHCO3−低下が代償変化となるが、実測値は高値である。

e.代謝性アシドーシスなし:代謝性アシドーシスならHCO3−低下とpH低下が予想され、両者とも上昇している。

f.代謝性アシドーシスあり:代謝性アシドーシスの代償性PaCO2低下を示す所見はなく、酸塩基の方向も逆である。

g.代謝性アルカローシスなし:本例は代謝性アルカローシスが一次性であるが、呼吸性の代償なしという選択は実測PaCO2上昇と合わない。

h.代謝性アルカローシスあり:代謝性アルカローシスを一次性変化とし、PaCO2上昇を代償性変化とするため正しい。

覚えるポイント

pH 7.48とHCO3− 37 mEq/Lから一次性の代謝性アルカローシスである。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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