第110回医師国家試験 G2(2016年)
正答:e
問題
2 WHO方式がん性疼痛治療法(3段階除痛ラダー)について正しいのはどれか。
a.第1段階から医療用麻薬を使用する。
b.第2段階から鎮痛補助薬を併用する。
c.第2段階では第1段階薬剤を中止する。
d.第2段階での経口薬は疼痛時に服用する。
e.レスキューは短時間作用性の薬剤を用いる。
正答の理由
WHOのラダーは非オピオイドから開始し、痛みが続けば弱オピオイド、さらに強オピオイドへ段階的に強化します。鎮痛薬は原則として定時投与し、突出痛には速効性のレスキュー薬を使います。
各選択肢の検討
a.第1段階は非オピオイド鎮痛薬であり、医療用麻薬を最初から使うという記載は誤りです。
b.鎮痛補助薬は適応に応じて各段階で併用し得ますが、第2段階から一律に併用するものではありません。
c.痛みが強くなって段階を上げても、第1段階薬を併用できるため中止するとは限りません。
d.経口鎮痛薬は痛みが出るたびに服用するのでなく、原則として時刻を決めて定時に投与します。
e.突出痛へのレスキューには効果発現の速い短時間作用性薬を用い、正答です。
覚えるポイント
定時投与で持続痛を抑え、突出痛には速効性のレスキューを使う。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題および正答
- WHO: Cancer Pain Relief, 2nd ed.
- WHO Guidelines for cancer pain in adults and adolescents (2018)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。