第110回医師国家試験 E53(2016年)
正答:e
問題
1歳6か月の男児。定期健康診査で来院した。在胎40週、身長50 cm、体重3,100 g、正常分娩で出生した。歩行は可能だが三輪車には乗れない。積み木を2、3個積める。スプーンを使った一人での食事はできない。排尿したことを伝えない。人見知りをして、親から離れて遊ぶことができない。単語を数語話すが、二語文や自分の年齢は言えない。声かけにすぐ反応するが、簡単な命令に対する行動はなく、聞かれた絵を指で示せない。
発達として遅れているのはどれか。
a.粗大運動
b.微細運動
c.協調運動
d.対人関係
e.言語発達
正答の理由
1歳6か月児は簡単な指示を理解し、指さしで応答するなど言語理解が進む時期である。歩行と単語発話があり、設問で最も遅れが示されるのは言語発達である。
各選択肢の検討
a.誤り。歩行可能であり粗大運動の遅れを示す所見ではない。
b.誤り。積み木を数個積めるため、著しい微細運動遅滞とはいえない。
c.誤り。協調運動の明らかな問題は提示されていない。
d.誤り。人見知りはこの年齢にみられる正常な反応で、親から離れにくいだけでは遅れとしない。
e.正しい。簡単な指示を理解せず、絵の指さしができない点から言語発達の遅れが疑われる。
覚えるポイント
1歳6か月児健診では運動だけでなく、理解・指さし・発語を確認する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題および正答
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題(E問題)
- 厚生労働省:第110回医師国家試験正答値表
- 厚生労働省:乳幼児健康診査身体診察マニュアル(p.89–90)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。