第110回医師国家試験 E22(2016年)
正答:c
問題
肝移植の適応でないのはどれか。
a.肝硬変
b.劇症肝炎
c.肝内胆管癌
d.胆道閉鎖症
e.原発性硬化性胆管炎
正答の理由
第110回試験の出題時点では、肝内胆管癌は再発リスクなどから標準的な肝移植適応に含まれず、公式正答はcである。肝硬変、劇症肝炎、胆道閉鎖症、原発性硬化性胆管炎は条件を満たせば適応となりうる。現在はごく一部の小型・肝限局性肝内胆管癌に対し、厳格な選択下で移植を検討する指針もあり、絶対的禁忌とはいえない。
各選択肢の検討
a.正答以外。非代償性などの肝硬変は移植適応となりえます。
b.正答以外。劇症肝炎は緊急肝移植の適応となりえます。
c.正答。出題時の標準的適応に肝内胆管癌は含まれません。現在は厳格に選択された一部症例で移植が検討されます。
d.正答以外。胆道閉鎖症は小児肝移植の主な適応です。
e.正答以外。原発性硬化性胆管炎は病期により肝移植適応となります。
覚えるポイント
肝移植適応は疾患名だけでなく病期・腫瘍条件・全身状態などの基準で決まる。肝内胆管癌は一般に適応外として扱われる。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題および正答
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題(E問題)
- 厚生労働省:第110回医師国家試験正答値表
- 日本肝臓学会:肝移植の適応疾患
- EASL 2024肝移植診療指針(選択例における肝内胆管癌)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。