放射線治療と二次発がん|第110回医師国家試験E11

第110回医師国家試験 E11(2016年)

正答:c

問題

悪性腫瘍に対する放射線治療について誤っているのはどれか。

a.粒子線は深部でブラッグピークを形成する。

b.ガンマナイフで治療できる脳転移の数には上限がある。

c.治療後の二次発がんのリスクは小児より高齢者で高い。

d.外科手術の適応がある肺癌に対しても根治的治療が行われる。

e.頭頸部癌の強度変調放射線治療(IMRT)は耳下腺の防護に有効である。

正答の理由

放射線による二次がんのリスクは小児で高くなりうる。成長中の組織の放射線感受性と、二次がんが発生するまで生存する時間が長いことが関与するため、cの比較は逆で誤りである。

各選択肢の検討

a.正答以外。陽子線など荷電粒子線はブラッグピークを形成します。

b.誤り。脳転移の定位放射線治療には病変数・大きさ・総体積や患者状態による適応上の限界があり、無制限に治療できるわけではありません。

c.正答。二次発がんリスクは一般に高齢者より小児で高く、この比較は逆です。

d.正答以外。手術可能な肺癌でも、病状や患者の選択により根治的放射線治療が行われます。

e.正答以外。IMRTにより耳下腺への線量を低減できます。

覚えるポイント

小児では放射線治療後の晩期影響を考慮し、二次がんリスクも長期追跡する。IMRTは標的線量を保ちつつ耳下腺など正常組織の線量を低減できる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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