統合失調症の急性期治療|第110回医師国家試験D44

第110回医師国家試験 D44(2016年)

正答:c

問題

23 歳の男性。行動の異常を心配した家族に連れられて来院した。6か月前に大学を卒業し就職した。6か月前から遅刻が目立つようになり、休みがちとなった。 4か月前からは、日中自室に閉じこもるようになった。4週前から誰かと話しているような独り言がみられ、さらに「誰かに見張られている」「数人が自分の悪口を言い合っている」とおびえるようになった。夜間眠らず、部屋の中を動き回るようになったため家族に連れられて受診した。意識は清明。神経学的所見に異常を認めない。血液生化学所見に異常を認めない。

治療薬として適切なのはどれか。

a.バルプロ酸

b.クロナゼパム

c.リスペリドン

d.カルバマゼピン

e.フルボキサミン

正答の理由

被害妄想、幻聴を疑う独語、社会機能の低下が進み、身体・神経学的異常や検査異常がない。統合失調症の急性精神病性症状に対して抗精神病薬を開始する。

各選択肢の検討

a.気分安定薬であり、躁状態やてんかん等の適応が中心である。

b.抗不安・抗てんかん薬で、幻覚妄想の基本治療ではない。

c.正しい。第二世代抗精神病薬で、統合失調症の陽性症状に用いる。

d.気分安定薬・抗てんかん薬であり、統合失調症の第一選択薬ではない。

e.SSRIで、強迫症等に用いる薬であり急性精神病の治療薬ではない。

覚えるポイント

急性の幻覚・妄想には抗精神病薬を用い、身体疾患や薬物の影響も評価する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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