妊婦の急性虫垂炎|第110回医師国家試験D7

第110回医師国家試験 D7(2016年)

正答:d

問題

妊婦の急性虫垂炎について正しいのはどれか。

a.流早産の原因とはならない。

b.非妊時と比較して発症頻度は低い。

c.非妊時と比較して診断は容易である。

d.妊娠経過に伴い圧痛点は頭側に移動する。

e.治療は抗菌薬投与による保存療法が第一選択である。

正答の理由

妊娠が進むと子宮増大に伴って虫垂や圧痛部位が頭側へ移動し得る。妊娠中は診断が難しく、穿孔などは母体・胎児に不利益を及ぼすため、抗菌薬だけの保存療法が一律に第一選択とはならない。

各選択肢の検討

a.虫垂炎の炎症や穿孔は流早産に結び付き得る。

b.妊娠中の発症頻度が非妊時より一律に低いとはいえない。

c.妊娠に伴う症状や解剖学的変化で診断はむしろ難しくなり得る。

d.子宮の増大に伴い虫垂・圧痛部位が頭側へ移動し得る。

e.穿孔リスクを考慮し、抗菌薬だけの保存療法を一律の第一選択とはしない。

覚えるポイント

妊娠後期には子宮により虫垂の位置が頭側へ移り、疼痛・圧痛も右上腹部側へ移ることがある。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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