第110回医師国家試験 D6(2016年)
正答:b
問題
誤嚥を疑う嚥下内視鏡検査の所見はどれか。
a.声帯麻痺
b.食塊の喉頭侵入
c.鼻咽腔閉鎖不全
d.ホワイトアウト
e.喉頭蓋谷への食塊貯留
正答の理由
食塊が喉頭へ侵入する所見は、嚥下時の気道防御が破綻していることを示す。ホワイトアウトは咽頭収縮時に内視鏡視野が一時的に白くなる所見で、それだけでは誤嚥を示さない。
各選択肢の検討
a.声帯麻痺は気道防御低下の原因になり得るが、それだけで食塊の誤嚥所見ではない。
b.食塊の喉頭侵入は気道への流入を示し、誤嚥を疑う所見である。ただし声門下に達したことの確認は別に必要である。
c.鼻咽腔閉鎖不全は鼻への逆流などに関係し、誤嚥の直接所見ではない。
d.ホワイトアウトは嚥下時の一時的な視野の白化で、単独では誤嚥を示さない。
e.喉頭蓋谷への残留は嚥下障害や後続の誤嚥リスクを示すが、誤嚥の直接所見ではない。
覚えるポイント
嚥下内視鏡では喉頭侵入・声門下流入や嚥下後残留などを区別して評価する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題および正答
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題 D(問題冊子 p.2)
- 厚生労働省:第110回医師国家試験正答値表
- 日本摂食嚥下リハビリテーション学会:嚥下内視鏡検査の手順2012改訂
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。