第110回医師国家試験 D1(2016年)
正答:e
問題
乳幼児期における心室中隔欠損症の手術適応となる基準はどれか。
a.心胸郭比50%
b.大きな収縮期雑音
c.欠損孔の直径1 mm
d.肺動脈収縮期圧の低下
e.肺体血流量比(Qp/Qs)2.5
正答の理由
乳幼児の心室中隔欠損症では、肺体血流量比が大きい左→右短絡による肺血流増加や心負荷が手術適応判断の重要な指標となる。本問ではQp/Qs 2.5が該当する。
各選択肢の検討
a.心胸郭比50%だけでは心拡大を示さず、手術適応の基準にならない。
b.雑音の大きさは短絡量を直接反映しない。
c.1 mmの小欠損は一般に血行動態への影響が小さい。
d.肺動脈収縮期圧の低下は肺高血圧の進行を示す所見ではない。
e.Qp/Qs 2.5は有意な左→右短絡を示し、閉鎖を考える根拠になる。
覚えるポイント
症状・心腔拡大などを踏まえ、Qp/Qsの増大はVSD閉鎖を考える重要な血行動態所見である。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題および正答
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題 D(問題冊子 p.1)
- 厚生労働省:第110回医師国家試験正答値表
- 日本小児循環器学会雑誌:心室中隔欠損症に対する経カテーテル閉鎖術(手術適応の解説)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。