乳癌を疑う身体所見|第110回医師国家試験C10

第110回医師国家試験 C10(2016年)

正答:b

問題

乳癌を心配して来院した患者の診察で正しいのはどれか。

a.平滑な乳房腫瘤は乳癌ではない。

b.えくぼ徴候は乳癌を疑う所見である。

c.痛みを伴う乳房腫瘤は乳癌の可能性が高い。

d.血性でない乳頭分泌物は良性の徴候である。

e.乳頭部のびらんは悪性を示唆する所見ではない。

正答の理由

えくぼ徴候(皮膚の陥凹)は、乳癌が皮膚を牽引して生じることがあり、乳癌を疑う所見です。乳房腫瘤の形が平滑であることや痛みの有無だけでは良悪性を決められず、乳頭部のびらん・ただれも悪性を示唆する場合があります。

各選択肢の検討

a.誤り。平滑な腫瘤でも乳癌を否定できず、形態だけで良悪性を確定できません。

b.正しい。えくぼ徴候は皮膚陥凹で、乳癌を疑う所見です。

c.誤り。乳癌の腫瘤が痛むとは限らず、痛みがあれば癌の可能性が高いとはいえません。

d.誤り。血性でない分泌物だけで良性と判断することはできません。

e.誤り。乳頭・乳輪のただれや湿疹様変化は乳房Paget病など悪性疾患を示唆することがあります。

覚えるポイント

皮膚陥凹、乳頭・乳輪のただれ、乳頭分泌などは乳癌を疑う所見として評価する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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