前期破水と羊水過少|第110回医師国家試験B45

第110回医師国家試験 B45(2016年)

正答:b

問題

45 28歳の初妊婦。妊娠28週。前期破水のため入院中である。妊娠24週に水様帯下を自覚して受診し、前期破水の診断で入院となった。入院後安静を続けて経過観察したが、水様帯下は持続している。

本日の血液検査の結果は白血球8,900、CRP 0.1 mg/dLであった。入院後週1回実施している腹部超音波検査での胎児推定体重は、正常範囲内で増加している。羊水指数(AFI)は1.0〜3.0 cm(基準5〜25)の間で推移している。

胎児の臓器で発育に注意すべきなのはどれか。

a.脳

b.肺

c.肝臓

d.小腸

e.心臓

正答の理由

妊娠24週から前期破水が続き羊水過少が持続する。肺は羊水量と胸郭内での伸展に依存して発育するため、肺低形成に注意する。

各選択肢の検討

a.【選択しない肢】脳脳発育にも胎児環境は影響するが、長期間の羊水過少から直接懸念する代表的な発育障害は肺低形成である。

b.【選択する肢】肺正答。持続する羊水過少で胸郭の拡張や肺の発育が妨げられ、肺低形成を来し得る。

c.【選択しない肢】肝臓肝臓の発育障害は、持続する羊水過少から特に予測すべき合併症ではない。

d.【選択しない肢】小腸羊水の嚥下は消化管の機能に関わるが、重度羊水過少による代表的な致死的発育障害は肺低形成である。

e.【選択しない肢】心臓心臓の形態形成異常を、妊娠24週以降の羊水過少から直接予測するものではない。

覚えるポイント

持続する羊水過少では肺低形成が問題となる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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