第110回医師国家試験 B23(2016年)
正答:e
問題
乳児における高張性脱水の特徴はどれか。
a.口腔粘膜湿潤
b.大泉門膨隆
c.腱反射減弱
d.徐脈
e.興奮
正答の理由
高張性脱水では血清浸透圧上昇により細胞内脱水が起こり、中枢神経系の易刺激性・興奮、時にけいれんを呈する。口腔粘膜は乾燥し、大泉門は陥凹し、循環血液量減少に伴い頻脈となりやすい。
各選択肢の検討
a.誤り。脱水では口腔粘膜は乾燥しやすい。
b.誤り。脱水に伴う大泉門の所見は膨隆ではなく陥凹が典型である。
c.誤り。高Na血症による神経筋の興奮性亢進では反射亢進がみられ得る。
d.誤り。循環血液量が減少すると代償性に頻脈となりやすい。
e.正しい。高浸透圧による脳細胞の脱水は易刺激性や興奮を起こす。
覚えるポイント
高張性脱水の乳児は神経学的に易刺激性となりうる。重症度や経過で所見は変化する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第110回医師国家試験問題および正答
- MSD Manual Professional: Dehydration in Children
- MSD Manual:新生児高ナトリウム血症(興奮・反射亢進)
- 厚生労働省:第110回医師国家試験B問題
- 厚生労働省:第110回医師国家試験正答値表
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。