膝MRIによる前十字靱帯損傷|第110回医師国家試験A5

第110回医師国家試験 A5(2016年)

正答:d

問題

3週間前にバスケットボールで着地した際に左膝を捻って受傷した21歳の男性の連続した左膝関節部MRIのT2強調矢状断像(別冊No.1A、B)を別に示す。

最も疑われるのはどれか。

a.脛骨骨挫傷

b.膝蓋腱断裂

c.後十字靱帯断裂

d.前十字靱帯断裂

e.Osgood-Schlatter病

左膝関節の連続T2強調矢状断MRI 2画像
別冊No.1A、B(左膝MRI) / 出典:厚生労働省・第110回A問題(原本の該当ページ)

正答の理由

非接触の着地時に膝を捻った若年者で、連続矢状断像では前十字靱帯の走行・連続性が保たれていません。受傷機転と靱帯の異常所見から前十字靱帯断裂が最も考えられます。

画像の見方

別冊No.1A、Bの連続矢状断像で前十字靱帯の連続性が失われ、正常な低信号の靱帯線維を追えません。後十字靱帯は保たれており、受傷機転と合わせ前十字靱帯断裂を示唆します。

各選択肢の検討

a.誤り。骨挫傷単独では、画像の靱帯連続性異常を説明しません。

b.誤り。膝蓋腱は膝蓋骨前方に位置し、断裂所見はありません。

c.誤り。後十字靱帯の連続性は保たれています。

d.正しい。受傷機転とMRIで前十字靱帯の異常が示され、最も疑われます。

e.誤り。成長期の脛骨粗面障害であり、21歳の急性捻転外傷とは合いません。

覚えるポイント

膝の捻転外傷では、MRIで前十字靱帯の連続性と走行を確認する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第110回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました