第109回医師国家試験 I45(2015年)
正答:b
問題
79 歳の女性。左内眼角部の腫脹を主訴に来院した。 1 週前から腫脹と発赤とが徐々に増強し痛みも強くなってきたため受診した。顔面の写真(別冊 No. 11)を別に示す。
まず行うべき検査はどれか。
a.組織診
b.涙液培養
c.眼窩部 CT
d.超音波検査
e.フレアセルフォトメトリ

正答の理由
内眼角の涙嚢部に疼痛、発赤、腫脹があり急性涙嚢炎が疑われます。涙嚢から涙点へ圧出される分泌物を培養します。
画像の見方
別冊の該当No.と設問番号を原本頁で照合し、画像とラベルを目視確認した。
各選択肢の検討
a.組織診。腫瘍性病変の組織診を感染が疑われる急性期に最初に行う状況ではありません。
b.涙液培養。急性涙嚢炎が疑われます。涙嚢部を圧迫して涙点から出る膿性分泌物を採取し、培養で原因菌を調べます。
c.眼窩部CT。眼窩内への進展や外傷などが疑われる場合に画像検査を行いますが、写真と経過からはまず涙嚢炎の分泌物を培養します。
d.超音波検査。超音波は一部の眼窩病変評価に使えますが、急性涙嚢炎の広がりをみる第一選択ではありません。
e.フレアセルフォトメトリ。フレアセルフォトメトリは前房内炎症を定量する検査で、内眼角部腫脹の原因評価に適しません。
覚えるポイント
内眼角部の有痛性発赤・腫脹から急性涙嚢炎を疑い、眼窩への進展をみる眼窩CTを行います。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。