発育性股関節形成不全|第109回医師国家試験I23

第109回医師国家試験 I23(2015年)

正答:e

問題

3か月児の股関節エックス線写真の正面像(別冊No. 6)を別に示す。

診断として正しいのはどれか。

a.Perthes病

b.骨端線離開

c.単純性股関節炎

d.大腿骨頭すべり症

e.発育性股関節形成不全

乳児骨盤正面X線像。一側の近位大腿骨が臼蓋に対し外側へ偏位している
別冊No.6 / 出典:厚生労働省・第109回I別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

正答はe。骨盤正面像では一側の近位大腿骨が臼蓋に対して外側へ偏位し、発育性股関節形成不全・脱臼を示唆する。3か月児では大腿骨頭の骨化核が未出現のこともあるため、骨化核の位置や骨頭被覆を直接確認できたと断定しない。

画像の見方

別冊で別冊No.6と設問番号を視認照合し、図版・付随ラベルを原本上で確認した。

各選択肢の検討

a.Perthes病は主に学童期に生じる大腿骨頭骨端の阻血性壊死で、3か月児の画像所見ではない。

b.骨端線離開は骨端線の損傷であり、乳児の臼蓋形成不全を示す画像とは異なる。

c.単純性股関節炎は幼児〜学童の急性疼痛を主とし、骨盤X線の形態異常を説明しない。

d.大腿骨頭すべり症は思春期に多く、乳児には生じない。

e.正しい。近位大腿骨と臼蓋の位置関係の異常から発育性股関節形成不全が考えられる。

覚えるポイント

乳児の股関節では大腿骨頭の位置と臼蓋被覆を評価し、発育性股関節形成不全を診断する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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