第109回医師国家試験 I17(2015年)
正答:e
問題
慢性期の慢性骨髄性白血病に対してまず行うべき治療はどれか。
a.多剤併用化学療法
b.自家造血幹細胞移植
c.同種造血幹細胞移植
d.インターフェロン投与
e.チロシンキナーゼ阻害薬投与
正答の理由
正答はe。慢性期CMLはBCR::ABL1チロシンキナーゼを標的とするTKIが初回治療の基本であり、患者背景に応じて薬剤を選ぶ。移植や化学療法は進行期・TKI不応など別の状況で検討する。
各選択肢の検討
a.多剤併用化学療法は急性転化時などに併用を検討し得るが、慢性期の標準初回治療ではない。
b.自家移植は慢性期CMLの標準初回治療ではない。
c.同種移植は治癒を期待できるが、通常の初回治療ではなく、複数TKI抵抗性・不耐容や進行期などで検討する。
d.インターフェロンはTKI登場以前の治療選択肢で、現在の基本的な初回治療ではない。
e.正しい。TKIが慢性期CMLの標準的初回治療である。
覚えるポイント
慢性期CMLではTKIを基本とし、移植は病期と治療反応に応じて位置付ける。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題および正答
- 日本血液学会「造血器腫瘍診療ガイドライン 第3.1版(2024年版)」CMLアルゴリズム
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題 I
- 厚生労働省:第109回医師国家試験正答
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。