第109回医師国家試験 I12(2015年)
正答:a
問題
人間ドックによる大腸がん検診の下部消化管内視鏡像(別冊 No. 3)を別に示す。
自覚症状はない。
対応として適切なのはどれか。
a.経過観察
b.抗菌薬投与
c.生検
d.大腸全摘術
e.粘膜切除術

正答の理由
正答はa。画像の病変は大腸憩室の所見であり、検診で偶然認めた無症状例では通常、治療を要せず経過観察とする。抗菌薬は憩室炎など感染・炎症がある場合に限って検討し、憩室自体に生検や粘膜切除を行う対象ではない。大腸全摘術も適応ではない。
画像の見方
厚生労働省の別冊で問題番号とNo.を照合し、指定図版を切り出して目視した。
各選択肢の検討
a.正しい。画像は大腸憩室を示し、自覚症状がなければ経過観察とする。
b.憩室炎などの感染・炎症所見がない無症状例に抗菌薬を投与する必要はない。
c.画像は腫瘍性病変ではなく憩室であり、粘膜生検の対象ではない。
d.限局した無症状憩室に大腸全摘術を行う適応はない。
e.憩室は粘膜の局所切除で治療する病変ではない。
覚えるポイント
憩室は無症状なら治療せず、炎症・出血などの合併症があるときに対応する。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。