Stanford B型大動脈解離の合併症|第109回医師国家試験I10

第109回医師国家試験 I10(2015年)

正答:e

問題

Stanford B 型急性大動脈解離の合併症として可能性が最も低いのはどれか。

a.血胸

b.腎不全

c.下肢虚血

d.腸管壊死

e.急性心筋梗塞

正答の理由

正答はe。Stanford B型は上行大動脈を含まず、腎動脈・腸間膜動脈・腸骨動脈など下行大動脈から分岐する血管の灌流障害により腎不全、腸管虚血、下肢虚血を生じ得る。破裂すれば胸腔内出血や血胸も起こり得る。冠動脈入口部を巻き込む急性心筋梗塞は主として上行大動脈に及ぶA型解離で問題となる。

各選択肢の検討

a.破裂による胸腔内出血が左胸腔へ及べば血胸を生じ得る。

b.腎動脈の灌流障害による腎虚血・腎不全はB型でも起こる。

c.腸骨動脈などの灌流障害により下肢虚血を来し得る。

d.腹腔動脈・上腸間膜動脈の灌流障害により腸管虚血や壊死を来し得る。

e.正答。冠動脈入口部を巻き込む心筋梗塞は上行大動脈を含むA型で問題となり、上行大動脈に及ばないB型では最も可能性が低い。

覚えるポイント

B型解離では遠位分枝の malperfusion が中心で、冠動脈障害は典型的でない。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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