急性心筋梗塞後の緊急手術|第109回医師国家試験I9

第109回医師国家試験 I9(2015年)

正答:a

問題

緊急手術の適応とならないのはどれか。

a.左心室瘤

b.乳頭筋断裂

c.心室中隔穿孔

d.左室自由壁破裂

e.左冠動脈主幹部病変による不安定狭心症

正答の理由

正答はa。乳頭筋断裂による急性僧帽弁逆流、心室中隔穿孔、自由壁破裂はいずれも急性心筋梗塞の機械的合併症で、循環破綻を防ぐため緊急の外科的対応を要する。左冠動脈主幹部病変による不安定狭心症も高リスクで速やかな血行再建の対象となる。一方、左室瘤は慢性期に形成されることが多く、破裂などがなければ直ちに緊急手術とはならない。

各選択肢の検討

a.正しい。左室瘤は慢性期の合併症であり、破裂などを伴わなければ緊急手術の適応とはならない。

b.乳頭筋断裂は急性重症僧帽弁逆流を起こす機械的合併症で、緊急手術を要する。

c.心室中隔穿孔は急性心不全・ショックの原因となる機械的合併症で、緊急修復の対象である。

d.自由壁破裂は心タンポナーデ・急速な循環虚脱を来し得るため緊急手術を要する。

e.左冠動脈主幹部病変による不安定狭心症は高リスク冠動脈病変で、緊急の血行再建が必要となり得る。

覚えるポイント

梗塞後の急性機械的合併症と、慢性期に残る左室瘤を区別する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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