第109回医師国家試験 I6(2015年)
正答:a
問題
耳痛を訴える 2 歳 9 か月の男児の鼓膜の写真(別冊 No. 1)を別に示す。
投与すべき抗菌薬はどれか。
a.ペニシリン系
b.マクロライド系
c.ニューキノロン系
d.テトラサイクリン系
e.アミノグリコシド系

正答の理由
正答はa。鼓膜は発赤・膨隆があり、急性中耳炎を示す。小児急性中耳炎で抗菌薬が必要な場合の第一選択は肺炎球菌などを想定したアモキシシリン等のペニシリン系である。年齢だけでなく症状・鼓膜所見から重症度を判断し、抗菌薬適応を決める。
画像の見方
厚生労働省の別冊で問題番号とNo.を照合し、指定図版を切り出して目視した。
各選択肢の検討
a.正しい。急性中耳炎で抗菌薬投与が必要な場合、小児ではアモキシシリンを含むペニシリン系が基本となる。
b.マクロライド系はペニシリンアレルギー等で代替を検討する場合があるが、第一選択ではない。
c.ニューキノロン系は小児への通常の第一選択薬ではなく、耐性菌等に応じた限定的な選択となる。
d.テトラサイクリン系は歯牙着色等への懸念があり、この年齢の急性中耳炎の標準的選択ではない。
e.アミノグリコシド系は全身投与で腎毒性・聴器毒性に注意が必要で、標準的な内服第一選択ではない。
覚えるポイント
小児急性中耳炎の抗菌薬選択ではペニシリン系を基本とする。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題および正答
- 小児急性中耳炎診療ガイドライン2013年版
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題 I
- 厚生労働省:第109回医師国家試験正答
- 乳幼児急性中耳炎の現状と対応重症度の変化による対応
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。