第109回医師国家試験 I2(2015年)
正答:c
問題
アルコール依存症の離脱症状でないのはどれか。
a.幻視
b.興奮
c.作話
d.振戦
e.発汗
正答の理由
正答はc。飲酒中断後の離脱では自律神経亢進による発汗・振戦や、不穏・幻覚が起こり得る。作話は記憶障害を埋めるように誤った話をする症状で、ウェルニッケ・コルサコフ症候群などでみられ、典型的な急性離脱症状ではない。
各選択肢の検討
a.アルコール離脱せん妄や幻覚症では幻視が現れ得る。
b.離脱時の中枢神経過活動により不穏・興奮が起こり得る。
c.正答。作話はアルコール離脱の典型症状ではなく、コルサコフ症候群の健忘を補う症状として知られる。
d.飲酒中断後の交感神経亢進により振戦が起こり得る。
e.発汗は自律神経亢進による代表的な離脱症状である。
覚えるポイント
作話は離脱の基本症状ではなく、アルコール関連の健忘症候群を考える。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題および正答
- NIAAA「Alcohol Use Disorder: From Risk to Diagnosis to Recovery」
- NIAAA「Wernicke-Korsakoff Syndrome」
- アルコール中毒および離脱 – 24. その他のトピック – MSDマニュアル プロフェッショナル版
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題 I
- 厚生労働省:第109回医師国家試験正答
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。