くも膜下出血疑いの初期対応|第109回医師国家試験H25

第109回医師国家試験 H25(2015年)

正答:b

問題

25 46 歳の女性。頭痛を主訴に来院した。本日午前 6 時に起床しトイレに行ったところ、突然の激しい頭痛が生じ悪心と嘔吐とがあった。臥床して様子をみたが頭痛が改善しないため午後 2 時に歩いて受診した。意識は清明。体温 37.2 °C。脈拍84/分、整。血圧 198/102 mmHg。項部硬直を認める。まず行うべき処置はどれか。

a.解熱

b.降圧

c.制吐

d.鎮静

e.鎮痛

正答の理由

突然の激しい頭痛と項部硬直からくも膜下出血が疑われます。収縮期血圧198 mmHgは高度高血圧であり、破裂動脈瘤が未処置の段階では再出血を避けるため、脳灌流を保ちながら慎重に降圧します。画像診断と脳神経外科への連絡も急ぎます。

各選択肢の検討

a.発熱はなく、解熱を最初に行う理由はありません。

b.高度の高血圧は再出血リスクとなるため、短時間作用薬で過度の低下を避けつつ降圧します。

c.制吐は嘔吐の緩和に役立ちますが、高度高血圧への初期対応より優先しません。

d.意識清明で、鎮静は神経所見の経時評価を妨げるため最優先ではありません。

e.鎮痛も必要ですが、この血圧とくも膜下出血疑いでは降圧を先に選びます。

覚えるポイント

くも膜下出血が疑われ、高度高血圧がある場合は、再出血と脳虚血の双方に注意しながら慎重に降圧する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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