第109回医師国家試験 H19(2015年)
正答:b
問題
我が国における喫煙について正しいのはどれか。
a.喫煙率は50%を超える。
b.禁煙の薬物治療に医療保険が適用される。
c.喫煙指数は1日の喫煙本数×年齢である。
d.受動喫煙によって肺癌の発生は変化しない。
e.ニコチンはたばこに含有される発癌物質である。
正答の理由
禁煙治療は一定の患者要件を満たす場合に健康保険の対象となり、薬物療法も行われる。喫煙指数(ブリンクマン指数)は1日の喫煙本数×喫煙年数で、年齢を掛けるのではない。日本の喫煙率は50%を超えず、受動喫煙は肺がんリスクを高める。ニコチンは依存性を生む物質であり、たばこ煙中の発がん物質とは区別する。
各選択肢の検討
a.我が国の習慣的喫煙率は50%を超えない。
b.正しい。一定の要件を満たす場合、12週間5回の禁煙治療に健康保険が適用され、薬物療法も選択される。
c.喫煙指数は1日の喫煙本数×喫煙年数であり、年齢ではない。
d.受動喫煙は肺がんリスクを高める。影響がないとはいえない。
e.ニコチンは依存性を生じさせるが、たばこ煙には別の発がん性化学物質が含まれる。ニコチン自体をこの設問の「発癌物質」とするのは誤りである。
覚えるポイント
喫煙指数は本数×喫煙年数。ニコチンの依存性と、たばこ煙に含まれる発がん物質を区別する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題および正答
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「禁煙治療ってどんなもの?」
- 厚生労働省:令和5年「国民健康・栄養調査」の結果
- 国立がん研究センター がん情報サービス「肺がん 予防・検診」
- NCI Drug Dictionary: nicotine
- NCI: Harms of Cigarette Smoking and Health Benefits of Quitting
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題 H
- 厚生労働省:第109回医師国家試験正答
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。