第109回医師国家試験 H17(2015年)
正答:b
問題
我が国における安楽死について正しいのはどれか。
a.家族の許諾に基づいて実施できる。
b.安楽死の条件を定めた法律はない。
c.リビングウィルに基づいて実施できる。
d.未成年者が対象であれば認められている。
e.実施に関するプロセス・ガイドラインがある。
正答の理由
日本には積極的安楽死の実施要件を定めた法律はない。厚生労働省の人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスの指針は、生命を短縮する意図をもつ積極的安楽死を対象外としており、実施を認める手続を定めたものではない。
各選択肢の検討
a.家族の同意だけで積極的安楽死を実施できる制度はない。
b.正しい。積極的安楽死を実施できる条件を定めた法律は制定されていない。
c.リビングウィルは本人の事前の意思を示すが、積極的安楽死を実施する法的根拠にはならない。
d.未成年者を対象とした積極的安楽死が認められる制度はない。
e.人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスのガイドラインはあるが、積極的安楽死の実施手順を定めたものではなく、その対象外としている。
覚えるポイント
終末期医療の意思決定プロセスを定める指針と、積極的安楽死を許容する制度は区別する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題および正答
- 厚生労働省「人生会議」ライブラリー:人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題 H
- 厚生労働省:第109回医師国家試験正答
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。