腸閉塞を示す腹部X線と振水音|第109回医師国家試験H13

第109回医師国家試験 H13(2015年)

正答:d

問題

腹部エックス線写真(別冊 No. 2)を別に示す。

診察所見として最も予想されるのはどれか。

a.拍動

b.波動

c.叩打痛

d.振水音

e.血管雑音

拡張した小腸と鏡面像を示す腹部X線写真
別冊No.2 / 出典:厚生労働省・第109回H別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

腹部単純X線では拡張した小腸と複数の鏡面像がみられ、小腸閉塞が示唆される。公式正答は振水音である。振水音は胃内に液体とガスが貯留した場合に聴取されるが、この画像だけで胃内貯留や振水音の有無までは確定できない。

各選択肢の検討

a.腹部大動脈瘤などでは拍動性腫瘤を触れることがあるが、このX線所見から予想される所見ではない。

b.波動は腹水など液体貯留を触診する所見である。

c.叩打痛は腹膜刺激や臓器の炎症などで生じるが、単純X線上の腸管ガス像からは予想できない。

d.公式正答。腸閉塞に伴って胃内にも液体・ガスが貯留すれば振水音を生じ得る。ただし、X線写真だけで実際の振水音を断定することはできない。

e.血管雑音は血管狭窄などの血流異常で聴取され、腸管ガス像とは対応しない。

覚えるポイント

腹部X線で腸管拡張と鏡面像を認めたときは通過障害を考え、診察所見と合わせる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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