第109回医師国家試験 G39(2015年)
正答:a・c・d
問題
脱水において上昇するのはどれか。3つ選べ。
a.血漿レニン活性〈PRA〉
b.心房性ナトリウム利尿ペプチド〈H. ANP〉
c.尿浸透圧
d.尿素窒素〈BUN〉/血清クレアチニン
e.尿中Na濃度
正答の理由
正しい。循環血漿量低下は腎灌流・遠位尿細管へのNa到達を減らし、レニン分泌を促す。 正しい。腎機能が保たれた低容量状態では水を保持し、尿が濃縮して尿浸透圧が上昇する。 正しい。腎血流低下による腎前性変化でBUN/Cr比が上昇しやすい。
各選択肢の検討
a. 血漿レニン活性〈PRA〉 正しい。循環血漿量低下は腎灌流・遠位尿細管へのNa到達を減らし、レニン分泌を促す。
b. 心房性ナトリウム利尿ペプチド〈H. ANP〉 ANPは主に心房伸展や細胞外液量増加で上昇するため、脱水では上昇しない。
c. 尿浸透圧正しい。腎機能が保たれた低容量状態では水を保持し、尿が濃縮して尿浸透圧が上昇する。
d. 尿素窒素〈BUN〉/血清クレアチニン正しい。腎血流低下による腎前性変化でBUN/Cr比が上昇しやすい。
e. 尿中Na濃度腎はNaを保持するため尿中Na濃度は通常低下する(利尿薬・腎性塩類喪失などは例外)。
覚えるポイント
循環血漿量が減るとRAASが活性化し、腎はNaと水を保持する。典型的にはPRA・尿濃縮・BUN/Cr比が上がり、尿中Naは低下する。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題および正答
- 第109回医師国家試験問題(G問題)
- 第109回医師国家試験正答値表
- Overview of Disorders of Fluid Volume
- Volume Depletion — Merck Manual Professional Edition
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。