第109回医師国家試験 G16(2015年)
正答:d
問題
生命をおびやかす外傷の診療の原則で誤っているのはどれか。
a.迅速性を重視する。
b.緊急度の高い病態から対処する。
c.手技による侵襲は最小限にとどめる。
d.生理学的徴候より損傷部位の評価を優先する。
e.確定診断は生命の危機を回避してからでよい。
正答の理由
生命危機を伴う外傷では、解剖学的損傷の詳細より先に気道・呼吸・循環などの生理学的異常を評価・治療する。したがって「損傷部位の評価を優先する」は誤りで、確定診断は一次評価・蘇生後に行う。
各選択肢の検討
a.迅速性を重視する。:正しい。外傷初期診療は時間依存性の高い救命処置を迅速に進める。
b.緊急度の高い病態から対処する。:正しい。生命を脅かす異常から優先的に処置する。
c.手技による侵襲は最小限にとどめる。:正しい。必要な救命処置を行いつつ不要な侵襲を避ける。
d.生理学的徴候より損傷部位の評価を優先する。:誤り。まず生理学的異常を評価して蘇生し、詳細な損傷評価は安定化後に行う。
e.確定診断は生命の危機を回避してからでよい。:正しい。一次評価・蘇生を先行し、その後に二次評価・確定診断を進める。
覚えるポイント
外傷初期診療は「生理学的異常への対応を先行、詳細な解剖診断はその後」が原則。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。