胃全摘後の腹腔ドレーン|第109回医師国家試験E56

第109回医師国家試験 E56(2015年)

正答:b・c

問題

82 歳の男性。胃体上部の進行胃癌に対し、胃全摘術、リンパ節郭清術および空腸瘻造設術を行った。手術翌日の腹部エックス線写真(別冊 No. 9)を別に示す。 腹腔ドレーンの留置部位はどれか。 2 つ選べ。

a.右横隔膜下

b.左横隔膜下

c.Winslow 孔

d.左傍結腸溝

e.直腸膀胱窩

別冊No.9(腹部エックス線写真)
別冊No.9(腹部エックス線写真) / 出典:厚生労働省・第109回E別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

正しい。胃全摘後の左横隔膜下は食道空腸吻合部近傍の液体貯留を監視する位置で、画像のドレーン先端が相当する。 正しい。Winslow孔は網嚢・肝十二指腸間膜の背側にある。画像上の腹腔内ドレーン先端がこの位置に対応する。

各選択肢の検討

a.右横隔膜下:誤り。右横隔膜下は右肝下面であり、胃全摘後の吻合部・膵上縁周囲を示すドレーン位置ではない。

b.左横隔膜下:正しい。胃全摘後の左横隔膜下は食道空腸吻合部近傍の液体貯留を監視する位置で、画像のドレーン先端が相当する。

c.Winslow 孔:正しい。Winslow孔は網嚢・肝十二指腸間膜の背側にある。画像上の腹腔内ドレーン先端がこの位置に対応する。

d.左傍結腸溝:左傍結腸溝は左側腹部の結腸外側の溝であり、画像のドレーン走行・先端とは一致しない。

e.直腸膀胱窩:直腸膀胱窩は男性の骨盤最深部だが、この画像で骨盤内まで延びるドレーン先端は確認されない。

覚えるポイント

ドレーン先端の解剖的位置。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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