クループ症候群|第109回医師国家試験E52

第109回医師国家試験 E52(2015年)

正答:e

問題

2 歳の男児。息が荒く喘鳴があることに気付いた母親に連れられて来院した。 2 日前から発熱と咳とがあり近くの診療所で上気道炎として治療されていたが喘鳴が出現したため救急外来を受診した。体温 37.5 °C。咽頭に軽度の発赤を認める。胸部聴診で吸気時に喘鳴を認める。頸部エックス線写真の正面像(別冊 No. 7A)と側面像(別冊 No. 7B)を別に示す。 考えられる疾患はどれか。

a.アデノイド

b.喉頭軟化症

c.急性喉頭蓋炎

d.気管喉頭異物

e.クループ症候群

別冊No.7 A・B(頸部エックス線写真)
別冊No.7 A・B(頸部エックス線写真) / 出典:厚生労働省・第109回E別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

正しい。幼児のウイルス性喉頭気管炎では声門下浮腫により吸気性喘鳴を生じ、頸部正面像の声門下狭窄と側面像の狭窄所見が合う。

各選択肢の検討

a.アデノイド:アデノイドは鼻咽腔のリンパ組織であり、この急性の吸気性喘鳴を説明しない。

b.喉頭軟化症:喉頭軟化症は乳児期早期から続く吸気性喘鳴が典型で、発熱後に急に発症した経過と合わない。

c.急性喉頭蓋炎:急性喉頭蓋炎では高熱、嚥下痛、流涎や前傾姿勢が問題となり、画像でも喉頭蓋腫大をみる。本例の画像・経過とは異なる。

d.気管喉頭異物:異物なら誤嚥を疑う突然の発症が手掛かりとなる。喉頭・気管の異物では吸気性または二相性の喘鳴もあり得るが、先行する発熱・咳と声門下狭窄の画像所見はクループに合う。

e.クループ症候群:正しい。幼児のウイルス性喉頭気管炎では声門下浮腫により吸気性喘鳴を生じ、頸部正面像の声門下狭窄と側面像の狭窄所見が合う。

覚えるポイント

気道の吸気性喘鳴。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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