胎児鎖肛の出生前診断|第109回医師国家試験E25

第109回医師国家試験 E25(2015年)

正答:a

問題

胎児超音波検査で診断が最も困難な疾患はどれか。

a.鎖肛

b.水腎症

c.卵巣囊腫

d.横隔膜ヘルニア

e.十二指腸閉鎖症

正答の理由

鎖肛は胎児超音波で直接確認できる解剖学的構造が限られ、腸管拡張などの間接所見がない場合は出生前診断が難しい疾患です。水腎症や卵巣囊腫、横隔膜ヘルニア、十二指腸閉鎖は比較的特徴的な超音波所見を得やすいため、鎖肛が最も困難です。

各選択肢の検討

a.正しい。鎖肛は孤立性病変では出生前超音波で診断されにくく、瘻孔を伴う場合などは出生後に診断されることもあります。

b.誤り。水腎症は腎盂・腎杯の拡張として超音波で観察できます。

c.誤り。胎児卵巣囊腫は骨盤内の嚢胞性病変として描出されます。

d.誤り。横隔膜ヘルニアでは腹腔内臓器の胸腔内への偏位など、胎児超音波で確認できる所見があります。

e.誤り。十二指腸閉鎖は胃・十二指腸の拡張を示すdouble-bubble所見などから出生前診断できます。

覚えるポイント

鎖肛は孤立例や低位病変で胎児超音波診断が特に難しく、出生後の確認も必要となる。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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