第109回医師国家試験 E1(2015年)
正答:a
問題
要因 A が疾患 B のリスクファクターとなる条件として不可欠なのはどれか。
a.要因Aが疾患Bの発症に先行する。
b.要因Aを疾患Bの多くが有している。
c.要因Aが存在しないと疾患Bは発症しない。
d.要因Aが疾患Bに対して量-反応関係がある。
e.要因Aによって疾患Bが発症することを動物実験で再現できる。
正答の理由
要因が疾患に先行して存在することは、原因と結果の時間順序を満たすため不可欠です。量反応や実験的再現などは因果推論を補強する観点ですが、すべてのリスクファクターで必須ではありません。
各選択肢の検討
a.正しい。原因候補は結果である疾患の発症に先行しなければならず、時間性は因果推論の必要条件です。
b.誤り。曝露が患者の多数にみられることは必要条件ではなく、稀な曝露でも疾患リスクを高めることがあります。
c.誤り。リスクファクターは発症確率を高める要因であり、存在しない場合に疾患が絶対発症しないという必要原因とは限りません。
d.誤り。量反応関係は因果関係を支持する所見ですが、必ず認められる条件ではありません。
e.誤り。動物実験による再現は有力な補助証拠ですが、ヒトのリスク因子すべてで必要ではありません。
覚えるポイント
リスクファクターの時間的先行。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題および正答
- 第109回医師国家試験問題(E問題)
- 第109回医師国家試験正答値表
- First Periodic Review of Scientific and Medical Evidence Related to Cancer for the World Trade Center Health Program
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。