膠芽腫|第109回医師国家試験D41

第109回医師国家試験 D41(2015年)

正答:a

問題

41 64 歳の男性。右片麻痺を主訴に来院した。 6 か月前から右足を引きずるようになった。 2 週前から右手で箸を持ちにくいことに気付き受診した。意識レベルは JCS I-2。脈拍 68/分、整。血圧 164/88 mmHg。右同名半盲と右片麻痺とを認める。腱反射は右側優位に両側で亢進し、Babinski 徴候は両側で陽性である。頭部造影 MRI(別冊 No. 19A)と病変部の H-E 染色標本(別冊 No. 19B)とを別に示す。 診断はどれか。

a.膠芽腫

b.髄膜腫

c.脳膿瘍

d.悪性リンパ腫

e.転移性脳腫瘍

造影MRIとH-E染色標本
別冊No.19 A、B / 出典:厚生労働省・第109回D別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

造影MRIでは不整なリング状造影と内部壊死を伴う脳実質内腫瘍がみられます。H-E標本でも高度異型の腫瘍細胞と壊死周囲の柵状配列が示され、膠芽腫に合致します。

画像の見方

厚生労働省別冊の物理ページ24で、別冊No.19 A、Bのラベルと図版を原本画像で確認。図版内容: 造影MRIとH-E染色標本。

各選択肢の検討

a.膠芽腫。MRIの不整なリング状造影と組織の壊死・柵状配列が膠芽腫を支持します。

b.髄膜腫。髄膜腫は通常、硬膜付着性の境界明瞭な腫瘤として描出され、組織も髄膜上皮系です。

c.脳膿瘍。脳膿瘍では膿瘍腔と炎症細胞が主体で、腫瘍細胞の異型や柵状配列を示しません。

d.悪性リンパ腫。悪性リンパ腫では大型リンパ球の血管周囲性増殖が主体で、本標本の腫瘍細胞像とは異なります。

e.転移性脳腫瘍。転移性腫瘍は病歴や多発病変が手掛かりですが、提示標本の壊死周囲の腫瘍配列は膠芽腫に合います。

覚えるポイント

膠芽腫では壊死とその周囲の柵状配列、微小血管増殖が病理の手掛かりです。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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