血清Ca・Pの逆方向変化|第109回医師国家試験D19

第109回医師国家試験 D19(2015年)

正答:a・d

問題

19 血清Ca値と血清P値とが反対方向に変化(一方が上昇し他方が低下)する疾患はどれか。2つ選べ。

a.慢性腎不全

b.甲状腺髄様癌

c.ビタミンD欠乏症

d.特発性副甲状腺機能低下症

e.腫瘍性低リン血症性骨軟化症

正答の理由

慢性腎不全ではリン排泄低下と活性型ビタミンD産生低下により血清Pが上昇、Caが低下しやすくなります。副甲状腺機能低下症でもPTH欠乏により腎でのリン排泄が減り、低Ca血症と高リン血症を来すため、CaとPが逆方向に変化します。

各選択肢の検討

a.正しい。腎機能低下ではリン排泄が減って血清Pが上昇し、活性型ビタミンD低下などによりCaは低下しやすく、逆方向に変化します。

b.誤り。甲状腺髄様癌はカルシトニン産生腫瘍ですが、血清CaとPを反対方向に変化させる代表的疾患ではありません。

c.誤り。ビタミンD欠乏症では腸管からのCa吸収が低下し、二次性副甲状腺機能亢進により腎からPが失われやすいため、CaとPはともに低下する方向です。

d.正しい。PTH欠乏により腎でのリン排泄と活性型ビタミンD産生が低下し、高リン血症と低Ca血症を来します。

e.誤り。腫瘍性低リン血症性骨軟化症はFGF23過剰による腎性リン喪失が中心で、血清Pが低下します。血清Caは通常保たれるか軽度低下であり、Ca上昇を伴う逆方向の組合せとはいえません。

覚えるポイント

低PTHや腎機能低下では低Ca・高Pになりやすく、ビタミンD欠乏ではCa・Pがともに低下し得る。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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