食道癌根治切除術の周術期管理|第109回医師国家試験D18

第109回医師国家試験 D18(2015年)

正答:a・c

問題

18 胸部中部進行食道癌根治切除術の周術期について正しいのはどれか。2つ選べ。

a.術前には栄養不良が多い。

b.術前には液状より固形の食物が摂取しやすい。

c.口腔ケアは術後肺炎の予防に有用である。

d.術後早期の経管栄養は禁忌である。

e.術後は長期の中心静脈栄養を行う。

正答の理由

進行食道癌では腫瘍による嚥下障害や摂取量低下を背景に術前低栄養を伴いやすく、栄養評価と補正が重要です。術前口腔ケアは口腔内細菌量を減らし、食道切除後肺炎の予防に有用です。術後栄養は患者の状態に合わせて早期に経腸経路を検討し、一律の長期中心静脈栄養は行いません。

各選択肢の検討

a.正しい。食道癌では嚥下障害、摂取量低下、癌悪液質などから術前低栄養や体重減少を伴いやすく、術前から評価・介入します。

b.誤り。食道狭窄による嚥下障害では固形物の通過が困難となり、液状・軟らかい食形態の方が摂りやすいことがあります。

c.正しい。術前の口腔ケアは口腔内細菌を減らし、誤嚥を介した術後肺炎の予防に役立ちます。

d.誤り。術後早期の経腸栄養は患者の状態と吻合部・消化管機能を評価しながら用いることがあり、一律に禁忌ではありません。

e.誤り。経口・経腸栄養を早期に進められる場合が多く、全例に長期中心静脈栄養を行う方針ではありません。

覚えるポイント

食道癌手術では術前栄養評価・口腔ケアを行い、術後栄養は可能な経路から段階的に再開する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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