第109回医師国家試験 D4(2015年)
正答:d
問題
4 蛍光抗体法で病変皮膚の表皮細胞間にIgGの沈着を認める疾患はどれか。
a.全身性エリテマトーデス〈SLE〉
b.後天性表皮水疱症
c.水疱性類天疱瘡
d.落葉状天疱瘡
e.疱疹状皮膚炎
正答の理由
病変皮膚の表皮細胞間にIgGが網目状に沈着するのは天疱瘡群の所見で、選択肢では落葉状天疱瘡が該当します。水疱性類天疱瘡・後天性表皮水疱症・疱疹状皮膚炎は主に表皮基底膜部に線状または顆粒状の沈着を示します。
各選択肢の検討
a.誤り。SLEの皮膚蛍光抗体所見は主に表皮基底膜部の顆粒状沈着(lupus band)で、表皮細胞間の網目状IgG沈着ではありません。
b.誤り。後天性表皮水疱症ではVII型コラーゲンに対する抗体が基底膜部に沈着し、表皮細胞間ではなく基底膜に沿う所見を示します。
c.誤り。水疱性類天疱瘡では表皮真皮境界部の基底膜帯に線状IgG・C3が沈着します。
d.正しい。落葉状天疱瘡はデスモグレイン1に対する自己抗体を生じ、直接蛍光抗体法で表皮細胞間にIgGが沈着します。
e.誤り。疱疹状皮膚炎では真皮乳頭部を中心とする顆粒状IgA沈着が特徴です。
覚えるポイント
表皮細胞間の網目状IgG沈着は天疱瘡群の所見である。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。