脳血流SPECTの認知症パターン|第109回医師国家試験D2

第109回医師国家試験 D2(2015年)

正答:d

問題

2 脳血流SPECT(別冊No.1A、B)を別に示す。

最も当てはまるのはどれか。

a.脳血管性認知症

b.前頭側頭型認知症

c.Lewy 小体型認知症

d.Alzheimer 型認知症

e.Creutzfeldt-Jakob 病

脳血流画像と脳血流低下画像(統計画像)
別冊No.1A・B / 出典:厚生労働省・第109回D別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

別冊No.1Bでは、統計画像で両側の側頭頭頂連合野を中心とした脳血流低下が目立ちます。脳血流SPECTで典型的にみられるAlzheimer型認知症の分布に合致し、後頭葉優位の低下を特徴とするLewy小体型認知症などより適切です。

各選択肢の検討

a.誤り。脳血管性認知症では血管支配領域に対応した局所性・まだら状の血流低下を示すことがあり、画像の両側側頭頭頂連合野優位の分布とは異なります。

b.誤り。前頭側頭型認知症では前頭葉や前部側頭葉の低下が中心となり、後方の側頭頭頂連合野優位ではありません。

c.誤り。Lewy小体型認知症では後頭葉の血流低下が鑑別所見になりますが、本図では後頭葉優位とはいえません。

d.正しい。Alzheimer型認知症では後部帯状回・楔前部から側頭頭頂連合野にかけて血流低下が典型的です。図の統計画像で両側側頭頭頂部の低下が目立ちます。

e.誤り。Creutzfeldt-Jakob病の診断では急速進行性の経過やMRI拡散強調像の皮質・基底核高信号が重要で、このSPECTの分布は典型像ではありません。

覚えるポイント

脳血流SPECTの両側側頭頭頂連合野・後部帯状回の低下はAlzheimer型認知症を支持する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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