子宮形態異常|第109回医師国家試験B47

第109回医師国家試験 B47(2015年)

正答:a

問題

35歳の女性。未経妊。挙児を希望して来院した。月経周期は28日型、整。基礎体温は二相性。既往歴に特記すべきことはない。経腟超音波検査で子宮に異常を認める。子宮卵管造影像(別冊No.4)を別に示す。

最も考えられる疾患はどれか。

a.子宮奇形

b.子宮筋腫

c.子宮腺筋症

d.子宮内膜炎

e.子宮内膜ポリープ

子宮卵管造影像。子宮腔は上部で分岐し、矢印が子宮形態異常を示す
別冊No.4 / 出典:厚生労働省・第109回B別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

子宮卵管造影では子宮腔上部が左右に分かれる形態を示し、子宮奇形が考えられます。HSG単独では外子宮底輪郭を評価できず、中隔子宮と双角子宮などの分類には限界があるため、設問では子宮奇形を選びます。

画像の見方

別冊No.4では子宮腔が上部で左右に分岐して見える。原本キャプションは矢印が子宮の異常を示すと記す。HSG単独では外子宮底輪郭を判定できないため、選択肢aの子宮奇形までに留めた。

各選択肢の検討

a.正しい。矢印部を含む子宮腔形態の異常が示されており、子宮奇形に合致します。

b.筋腫は子宮腔の圧排・変形を生じ得ますが、このような対称的な二分状の腔は先天性形態異常を示唆します。

c.子宮腺筋症は子宮筋層内に内膜組織が存在する疾患で、HSGの腔の分岐像を典型的には示しません。

d.子宮内膜炎だけで先天的な子宮腔形態の分岐は説明できません。

e.内膜ポリープは局所的な充盈欠損を生じますが、子宮腔全体の分岐形態とは異なります。

覚えるポイント

HSGで子宮腔形態異常を認めたら子宮奇形を考える。外子宮底輪郭も必要な分類は追加画像で確認する。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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