第109回医師国家試験 B45(2015年)
正答:b
問題
34歳の男性。全身の皮疹を主訴に来院した。数年前から白色の鱗屑を伴う紅斑が体幹と四肢とに多数みられ痒みを伴っていた。1か月前から皮疹が増加したため受診した。背部の写真(別冊No.3)を別に示す。
この患者でみられるのはどれか。
a.Darier徴候
b.Köbner現象
c.Leser-Trélat徴候
d.Nikolsky現象
e.Tinel徴候

正答の理由
写真は白色鱗屑を伴う境界明瞭な紅斑局面が多発する乾癬に合致します。乾癬では外傷や擦過などの部位に新しい病変が生じるKoebner現象がみられます。
各選択肢の検討
a.Darier徴候は皮膚を擦ると肥満細胞症の病変が膨疹化する所見です。
b.正しい。皮膚外傷部に乾癬など既存疾患と同じ病変が生じる現象です。
c.Leser-Trélat徴候は脂漏性角化症が急に多発する所見で、写真の乾癬局面とは異なります。
d.Nikolsky現象は皮膚を側方に圧迫すると表皮が剥離する所見です。
e.Tinel徴候は神経走行上の叩打で末梢神経領域にしびれが放散する所見です。
覚えるポイント
乾癬の皮疹が外傷部位に新生・増悪する現象をKoebner現象という。
出典・参考資料
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。