第109回医師国家試験 B37(2015年)
正答:a・c
問題
がんの緩和医療について正しいのはどれか。 2 つ選べ。
a.遺族へのグリーフケアを含む。
b.医療用麻薬は在宅医療では用いない。
c.精神的苦痛は全人的苦痛の一つである。
d.緩和ケアはがん終末期に限定された医療である。
e.WHO 方式では睡眠時の鎮痛を最終目標としている。
正答の理由
緩和ケアは遺族へのグリーフケアを含み、精神的苦痛も全人的苦痛の一部として扱います。
各選択肢の検討
a.遺族へのグリーフケアを含む。:緩和ケアは患者だけでなく家族を支え、死別後の遺族ケア(グリーフケア)も含みます。正しい記述です。
b.医療用麻薬は在宅医療では用いない。:医療用麻薬は適切な管理のもと在宅でも使用できます。
c.精神的苦痛は全人的苦痛の一つである。:精神的苦痛は身体的・社会的・スピリチュアルな苦痛と並ぶ全人的苦痛の一要素です。正しい記述です。
d.緩和ケアはがん終末期に限定された医療である。:緩和ケアは終末期だけに限られず、診断早期から他の治療と並行して提供され得ます。
e.WHO 方式では睡眠時の鎮痛を最終目標としている。:睡眠時の疼痛軽減は重要ですが、最終目標を睡眠中だけの鎮痛に限定しません。WHOの現行指針は、許容できる生活の質が得られる程度まで疼痛を緩和することを目標としています。
覚えるポイント
緩和ケアは診断早期から患者・家族を支え、痛みの管理では睡眠だけでなく日中の生活も重視します。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第109回医師国家試験問題および正答
- Palliative care — WHO Europe
- 緩和ケア — 厚生労働省
- WHO Guidelines for the pharmacological and radiotherapeutic management of cancer pain
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。