授乳を介した母子感染|第109回医師国家試験B35

第109回医師国家試験 B35(2015年)

正答:c・e

問題

児への直接の授乳を避けることで母乳を介した母子感染予防効果がある病原体は

どれか。 2 つ選べ。

a.E 型肝炎ウイルス

b.インフルエンザウイルス

c.ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉

d.ヒトパピローマウイルス〈HPV〉

e.ヒト T 細胞白血病ウイルス〈HTLV-I〉

正答の理由

HIVとHTLV-1はいずれも母乳を介した感染があり得るため、授乳の回避・方法変更が母子感染予防となります。

各選択肢の検討

a.E 型肝炎ウイルス:E型肝炎ウイルスは主に糞口感染で伝播し、母乳を避けることが確立した母子感染予防策ではありません。

b.インフルエンザウイルス:インフルエンザは主に飛沫・接触で伝播し、母乳を介する感染予防のために直接授乳を避けるものではありません。

c.ヒト免疫不全ウイルス〈HIV〉:HIVは母乳を介して伝播し得るため、児への授乳を避けることが母乳感染を防ぐ選択となります。

d.ヒトパピローマウイルス〈HPV〉:HPVは主に性的接触で感染し、授乳回避が母乳を介する感染予防策となる病原体ではありません。

e.ヒト T 細胞白血病ウイルス〈HTLV-I〉:HTLV-1は感染リンパ球を含む母乳を介して母子感染し得るため、授乳方法の選択・期間制限等が予防策です。

覚えるポイント

HIVとHTLV-1はいずれも母乳を介した感染があり得ます。授乳方法の推奨は病原体、抗ウイルス治療、国・地域の指針や支援体制により異なるため、2015年の試験知識と現在の個別指導を区別します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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