中殿筋不全の歩行|第109回医師国家試験B28

第109回医師国家試験 B28(2015年)

正答:e

問題

右中殿筋不全患者の歩行時にみられるのはどれか。

a.体幹を前に傾ける。

b.右下肢を分回しする。

c.右大腿部遠位に手を当てる。

d.左右の下肢を側方に広げる。

e.右立脚時に骨盤を左側に傾ける。

正答の理由

右立脚時に右中殿筋が骨盤を水平に保てないため、反対側の左骨盤が下がる(右Trendelenburg徴候)のが典型です。

各選択肢の検討

a.体幹を前に傾ける。:右中殿筋不全では右立脚中の骨盤保持が困難になります。体幹前傾は主に股関節伸展筋の代償として知られ、典型的所見ではありません。

b.右下肢を分回しする。:分回し歩行は主に下肢短縮や尖足などで遊脚期に足を前へ運ぶ代償です。中殿筋不全の主所見ではありません。

c.右大腿部遠位に手を当てる。:大腿遠位へ手を当てる動作は中殿筋不全の典型的な代償ではありません。

d.左右の下肢を側方に広げる。:両下肢を側方へ広げる歩隔拡大は平衡障害への代償であり、中殿筋麻痺に特異的ではありません。

e.右立脚時に骨盤を左側に傾ける。:右立脚時に右中殿筋が骨盤を水平に保てないため、反対側の左骨盤が下がる(右Trendelenburg徴候)のが典型です。

覚えるポイント

右中殿筋不全では右立脚時に左骨盤が下がるTrendelenburg徴候が出ます。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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