造影剤腎症の危険因子に気管支喘息既往は含まれない|第109回医師国家試験B17

第109回医師国家試験 B17(2015年)

正答:e

問題

17 造影剤腎症の発生に関係がないのはどれか。

a.年齢

b.腎機能

c.検査前の飲水量

d.造影剤の投与量

e.気管支喘息の既往

正答の理由

造影後急性腎障害のリスク評価では既存の高度腎機能障害・急性腎障害を重視します。脱水、高齢、短期間の反復投与なども従来関連が指摘されますが、造影剤自体との因果関係は十分確立していないものがあります。気管支喘息の既往はアレルギー様反応の危険因子であり、腎障害の危険因子ではありません。

各選択肢の検討

a.高齢は腎機能低下や併存疾患を伴いやすく、従来リスク評価で考慮されます。ただし独立した危険因子としての根拠は確立していません。

b.既存の腎機能低下、とくに急性腎障害や高度慢性腎臓病は重要な関連因子です。

c.脱水では腎血流・糸球体濾過量が低下します。造影剤による腎障害の独立した危険因子かは十分確立していませんが、補液状態を考慮します。

d.投与量・短期間の反復投与は造影剤曝露を増やし得るため考慮しますが、静脈内投与での用量依存性は確立していません。

e.正しい。気管支喘息は造影剤のアレルギー様反応に関係する既往ですが、造影後腎障害の危険因子ではありません。

覚えるポイント

造影剤の腎リスクとアレルギー様反応のリスクは別々に評価します。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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