慢性肉芽腫症は好中球の殺菌機構の異常|第109回医師国家試験B16

第109回医師国家試験 B16(2015年)

正答:a

問題

16 好中球の異常によるのはどれか。

a.慢性肉芽腫症

b.DiGeorge 症候群

c.毛細血管拡張性失調症

d.Wiskott-Aldrich 症候群

e.X 連鎖無ガンマグロブリン血症

正答の理由

慢性肉芽腫症はNADPHオキシダーゼ異常により食細胞の活性酸素産生・呼吸バーストが障害される先天性免疫不全です。好中球を含む食細胞の殺菌機能障害が中心で、ほかの選択肢はT細胞、DNA修復、血小板・免疫グロブリンなど異なる機序です。

各選択肢の検討

a.正しい。慢性肉芽腫症ではNADPHオキシダーゼ機能不全により好中球など食細胞の呼吸バーストが障害されます。

b.DiGeorge症候群は胸腺低形成などによるT細胞免疫不全です。

c.毛細血管拡張性失調症はATM遺伝子異常によるDNA修復障害で、免疫不全も主にリンパ球系です。

d.Wiskott-Aldrich症候群はWAS蛋白異常による血小板減少・湿疹・免疫不全を呈します。

e.X連鎖無ガンマグロブリン血症はBTK異常によるB細胞成熟障害と抗体欠乏です。

覚えるポイント

慢性肉芽腫症では好中球の貪食後殺菌に必要な酸化的バーストが障害されます。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

第109回の一覧へ戻る

タイトルとURLをコピーしました