無症候性左室収縮不全の薬物|第109回医師国家試験A16

第109回医師国家試験 A16(2015年)

正答:b・e

問題

無症候、正常洞調律で、左室収縮不全を認める慢性心不全患者に投与すべき薬物はどれか。2つ選べ。

a.α遮断薬

b.β遮断薬

c.ジギタリス

d.心房性ナトリウム利尿ペプチド

e.アンジオテンシン変換酵素〈ACE〉阻害薬

正答の理由

無症候でも左室収縮機能低下がある患者は心不全発症リスクが高く、ACE阻害薬を用いて進展を抑えます。β遮断薬も予後改善が示され、選択肢の中ではbとeです。

各選択肢の検討

a.誤り。α遮断薬は高血圧などに用いますが、無症候性左室収縮不全の予後改善薬ではありません。

b.正しい。β遮断薬は左室リモデリングを抑え、左室収縮不全例の予後改善に用います。

c.誤り。ジギタリスは症候性心不全や心房細動の心拍数調節などに用い、無症候例の予後改善目的ではありません。

d.誤り。心房性ナトリウム利尿ペプチド製剤は急性心不全で用いる薬剤で、無症候性慢性期の予防薬ではありません。

e.正しい。ACE阻害薬は無症候性左室収縮機能低下で心不全発症・進展を抑えるため投与します。

覚えるポイント

無症候でも左室収縮機能低下がある患者は心不全発症リスクが高く、ACE阻害薬を用いて進展を抑えます。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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