パーキンソニズムと中脳萎縮|第109回医師国家試験A11

第109回医師国家試験 A11(2015年)

正答:d

問題

パーキンソン症状を示す患者の頭部単純MRIのT1強調矢状断像(別冊No.2)を別に示す。最も考えられるのはどれか。

a.Parkinson病

b.正常圧水頭症

c.多系統萎縮症

d.進行性核上性麻痺

e.大脳皮質基底核変性症

橋に比して中脳が萎縮しており、PSPでみられる中脳萎縮を示唆します。
別冊No.2:頭部単純MRI T1強調矢状断像 / 出典:厚生労働省・第109回A別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

矢状断T1強調像では中脳被蓋の萎縮と橋に比して小さい中脳が示唆されます。パーキンソニズムを呈する患者でこの所見は進行性核上性麻痺(PSP)を支持します。

画像の見方

橋に比して中脳が萎縮しており、PSPでみられる中脳萎縮を示唆します。

各選択肢の検討

a.誤り。Parkinson病では黒質線条体系の変性が中心で、本画像の中脳萎縮所見は典型的ではありません。

b.誤り。正常圧水頭症では脳室拡大と高位円蓋部の脳溝狭小化などを評価し、中脳萎縮は主所見ではありません。

c.誤り。多系統萎縮症では橋・小脳萎縮やhot cross bun signなどが手掛かりです。

d.正しい。PSPでは中脳萎縮が特徴となり、矢状断でhummingbird signと呼ばれる形態を呈し得ます。

e.誤り。大脳皮質基底核変性症は左右差のある皮質症状や基底核変化が主な手掛かりです。

覚えるポイント

矢状断T1強調像では中脳被蓋の萎縮と橋に比して小さい中脳が示唆されます。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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