上部消化管造影でみる進行胃癌|第109回医師国家試験A6

第109回医師国家試験 A6(2015年)

正答:d

問題

上部消化管造影像(別冊No.1)を別に示す。正しいのはどれか。

a.扁平上皮癌である。

b.潰瘍限局型である。

c.放射線照射が奏功する。

d.腹膜播種をきたしやすい。

e.Helicobacter pylori感染がない。

胃壁の広い範囲に伸展不良と硬化を認める上部消化管造影像。
別冊No.1:上部消化管造影像 / 出典:厚生労働省・第109回A別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

造影像では胃壁の広い範囲で伸展不良と硬化がみられ、びまん浸潤性の進行胃癌が疑われます。この型は腹膜播種をきたしやすく、提示肢ではdが正解です。造影像だけから組織型やHelicobacter pylori感染の有無は確定できません。

画像の見方

胃壁の広範な伸展不良と硬化がみられる。造影像のみで病理組織型は確定できない。

各選択肢の検討

a.誤り。胃癌の大部分は腺癌であり、扁平上皮癌ではありません。

b.誤り。広い範囲に胃壁の硬化と伸展不良があり、限局した潰瘍型病変とは異なります。

c.誤り。胃癌の標準治療は病期に応じた内視鏡治療・手術・薬物療法で、放射線照射が一般に奏功する癌ではありません。

d.正しい。進行胃癌が漿膜を越えて腹腔内へ及ぶと腹膜播種を起こし得ます。

e.誤り。造影像からH. pylori感染の有無は判定できません。

覚えるポイント

造影像では胃に大きな不整な陥凹性病変がみられ、胃癌を考えます。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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