眼窩底骨折と眼球運動|第108回医師国家試験I62

第108回医師国家試験 I62(2014年)

正答:b

問題

62 17歳の男子。 1か月前に左眼部に野球のボールが当たり、複視が消失しないため来院した。上方視をさせた時の写真(別冊 No. 23)を別に示す。

眼球運動障害の原因となっている筋はどれか。

a.上直筋

b.下直筋

c.内直筋

d.外直筋

e.上眼瞼挙筋

上方視時の眼位。左眼の上転が制限されている。
別冊No.23(I問題62) / 出典:厚生労働省・第108回I別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

左眼部打撲後に上方視をした写真では左眼の上転が制限されている。眼窩底骨折では眼窩内容や下直筋周囲組織が骨折部へ嵌頓し、上転を妨げる。

各選択肢の検討

a.誤り。上直筋麻痺なら上転が弱くなるが、外傷後の眼窩底骨折で典型的に制限される筋ではない。

b.正しい。眼窩底骨折で下直筋またはその周囲組織が嵌頓すると、上方視が制限される。

c.誤り。内直筋は眼球内転を担い、上方視制限を説明しない。

d.誤り。外直筋は眼球外転を担い、上方視制限を説明しない。

e.誤り。上眼瞼挙筋は眼瞼を挙上する筋であり、眼球運動を担わない。

覚えるポイント

眼窩底骨折による上転障害では下直筋・周囲組織の嵌頓を考える。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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