Fontan術後の慢性低酸素血症|第108回医師国家試験I46

第108回医師国家試験 I46(2014年)

正答:e

問題

46 26歳の男性。会社の定期健康診断を受診した。三尖弁閉鎖症で幼児期に Fontan 手術を受けているとのことである。胸部正中に手術痕を認める。手指の写真(別冊 No. 14)を別に示す。

予想される所見はどれか。

a.徐脈

b.低体温

c.高身長

d.高血圧

e.高ヘモグロビン血症

手指末節のばち指を示す写真。
別冊No.14(I問題46) / 出典:厚生労働省・第108回I別冊(原本の該当ページ)

正答の理由

写真ではばち指を認め、先天性心疾患による慢性低酸素血症を示唆します。Fontan循環ではfenestrationや体静脈―肺静脈側副血行路などによりチアノーゼが残ることがあり、慢性低酸素血症に対する代償として赤血球量・ヘモグロビンが増加します。

各選択肢の検討

a.誤り。Fontan術後という情報だけから徐脈を予測する根拠はありません。

b.誤り。低体温は慢性低酸素血症やばち指から予想される所見ではありません。

c.誤り。高身長は本例の先天性心疾患・ばち指から予想される所見ではありません。

d.誤り。高血圧は慢性低酸素血症への典型的な代償所見ではありません。

e.正しい。慢性低酸素血症では酸素運搬能を補うため二次性赤血球増加が生じ、ヘモグロビン高値となることがあります。

覚えるポイント

チアノーゼ性心疾患による慢性低酸素血症では二次性赤血球増加を来し得ます。

出典・参考資料

問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。

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