第108回医師国家試験 I34(2014年)
正答:a・d
問題
34 脱落膜の欠損をきたす可能性がある手術はどれか。**2つ選べ**。
a.帝王切開術
b.卵管結紮術
c.子宮頸管縫縮術
d.子宮内容除去術
e.卵巣囊腫摘出術
正答の理由
帝王切開術は子宮筋層に瘢痕を残し、子宮内容除去術は子宮内膜を損傷し得ます。子宮瘢痕部では正常な脱落膜化が妨げられることがあり、将来の癒着胎盤スペクトラムのリスクとなります。
各選択肢の検討
a.正しい。帝王切開術では子宮壁に切開・縫合部の瘢痕ができ、胎盤付着部の脱落膜形成異常につながる可能性があります。
b.誤り。卵管結紮術は卵管を処置する手術で、子宮内膜や脱落膜を直接損傷する手技ではありません。
c.誤り。子宮頸管縫縮術は頸管を縫縮する手技で、通常は子宮内膜を掻爬しません。
d.正しい。子宮内容除去術は子宮内腔を掻爬・吸引するため、子宮内膜や内膜筋層境界の損傷・瘢痕を生じ得ます。
e.誤り。卵巣囊腫摘出術は卵巣の手術であり、子宮内膜・脱落膜を直接損傷する手術ではありません。
覚えるポイント
子宮内膜を傷つける手術歴、とくに帝王切開や子宮内掻爬は、将来の癒着胎盤リスクを考える手掛かりです。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第108回医師国家試験問題および正答
- Placenta Praevia and Placenta Accreta: Diagnosis and Management (RCOG Green-top Guideline No. 27a)
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。