第108回医師国家試験 I33(2014年)
正答:a・d
問題
33 妊娠性絨毛癌に用いる薬剤はどれか。**2つ選べ**。
a.メトトレキサート
b.マイトマイシン C
c.アドリアマイシン
d.アクチノマイシン D
e.酢酸メドロキシプロゲステロン
正答の理由
妊娠性絨毛癌は妊娠性絨毛性腫瘍の一つです。低リスク例ではメトトレキサートまたはアクチノマイシンDが用いられます。ただし絨毛癌やリスクスコアが高めの例ではメトトレキサート単剤の効果が低い場合があり、リスクに応じて多剤併用療法を選びます。本問ではaとdが該当します。
各選択肢の検討
a.正しい。メトトレキサートは葉酸代謝を阻害する薬剤で、低リスク妊娠性絨毛性腫瘍の単剤化学療法に用いられます。
b.誤り。マイトマイシン C は本問の妊娠性絨毛癌に対する標準的な単剤治療薬ではありません。
c.誤り。アドリアマイシン(ドキソルビシン)は他の悪性腫瘍で使う薬ですが、本問で選ぶ妊娠性絨毛癌の基本的薬剤には含まれません。
d.正しい。アクチノマイシン D は低リスク例の単剤治療や、メトトレキサート抵抗例の治療に用いられます。
e.誤り。酢酸メドロキシプロゲステロンは黄体ホルモン製剤で、妊娠性絨毛癌の抗腫瘍化学療法薬ではありません。
覚えるポイント
妊娠性絨毛性腫瘍ではリスク分類に応じてメトトレキサートまたはアクチノマイシン D などを選択します。
出典・参考資料
- 厚生労働省:第108回医師国家試験問題および正答
- HSE National Clinical Guideline: Diagnosis, staging and treatment of patients with gestational trophoblastic disease
問題と正答の出典は厚生労働省です。解説は本サイトが作成した学習用の解説で、厚生労働省の公式解説ではありません。出題時点の設問に沿って説明しています。